あとがき


ども。毎度お世話になっております。茅端 真樹です。
さて、今回の小説『TONARI』では"まこと"と"さやか"という二人の馴れ初めみたいなものをご紹介しました。


小説の長編では、すごく現実的でもの悲しいお話を書いているので、短編では多少のファンタジー要素を含めたものを書いてみたのです。


今回のキーワードは『ペアルック』でしょうか。


昔はたくさんあったらしいですけど、今はありませんよねぇ。
でも"同じ物を身につける"という行為をしている方は、多いかもしれませんね。
例えば、ネックレスだとか、指輪とかその辺ですね。アクセサリーで一まとめにしていいかもです。
それか、今回のようにぬいぐるみだとか部屋に飾っておくもの系統ですか。
そういうことをしている人っていうのは、案外多いかもしれませんね。


なにしろ二人の繋がりというものが目に見えますから。安心できるのでしょうね。
人は目に見えないものを信用することは、とても苦手です。
だから、こうして繋がりというものを表したいから、自分達は恋人なんだという証が欲しいから、ペアルックというものがあるのでしょうね。


今回のさやかはそういうケースの子です。 彼女の場合は少し行き過ぎな面がありますが、それだけ憧れや羨望が強かったんですね。
冒頭でも言っていましたが、彼女の親が持っていたペアルック。
それに両親の仲が非常に良い事。
そういうことがあり、自分も好きな人とは――という願望が強かったのですね。


さて、これから短編を書く上で、登場する機会が多いかと思われます、まことくんとさやかちゃん。
二人の物語はまだまだスタート地点に立ったというところでしょうか。
小話程度ですが、二人のお話を紹介していくつもりですので、どうぞよろしくお願いしますね。


それでは最後に、このお話を読んでくれたあなたに感謝を。
そして、より良い時間を過ごせた事を祈って。


茅端 真樹






Novel TONARI